親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

2019年04月13日14日親鸞会館での降誕会は高森顕徹会長による映画「歎異抄をひらく」の宣伝だった件

2019年04月13日(土)14日(日)親鸞会館(富山県射水市)で、宗教法人浄土真宗親鸞会による親鸞聖人降誕会が行われました。高森顕徹会長は講演で「真宗の極致」について話をしたそうです。

その内容については、すでに他の方のブログにも詳しく書かれているのでそちらも御覧下さい。
基本的な言葉である「自力」さえ親鸞聖人の定義とは、無関係の高森顕徹会長: 飛雲 ~親鸞会の邪義を通して~
18願文さえもまともに理解できない高森顕徹会長とその信者達: 飛雲 ~親鸞会の邪義を通して~
真偽検証 やはり「もつぱら自力をすてて他力に帰する」についてきちんと説明しない高森顕徹会長
真偽検証 救われるのに「努力が要る、頑張る必要がある」かのように教えて「自力」を勧める高森顕徹会長と、「自力をすてて」と言われながら「自力に励んで」いる親鸞会会員

私は、前回の記事で今回の降誕会で高森顕徹会長が何を話すのかを予想してみました。
その内容を読んでいるのかどうかは分かりませんが、参加した人の話を聞く限りでは他のブログにもあった予想をかなり意識した内容だったように感じました。

そこで、実際どうだったのかについて先に書きます。

結論 「映画『歎異抄をひらく』を映画館に見に行って下さい」が、高森顕徹会長のいう「真宗の極致」

今回の参加者から、当日のプログラムを頂きました。一部紹介します。

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13日の日程
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14日の日程
御覧のように、1日目は、午前中はビデオ上映、午後から高森顕徹会長の座談会となっています。2日目も午前が座談会です。
公式サイトにも「講演」とあったのが、実際は「座談会」だったようです。

ビデオ上映も、内容は「歎異抄はすばらしい」と、高森顕徹会長の2019年2月の映画解説の内容が一部入っているもので、最後が映画「歎異抄をひらく」の予告編でした。会場にはいたるところに、映画「歎異抄をひらく」のポスターが張ってある状態でした。

その中で、行われた2日間にわたる高森顕徹会長の話は、話の最後に「阿弥陀仏の本願を聞いて下さい」で終わりました。しかし、阿弥陀仏の何をどう聞くかについては相変わらず詳しく話すこともなく終わりました。

これだけ読んだ当日会場にいなかった方は、それでどうして2日間の話の結論が「映画『歎異抄をひらく』を映画館に見に行って下さい」になるのだろうかと思われるかもしれません。しかし、当日参加された人は、そのように高森顕徹会長からの強いメッセージを受け取った人も多いのではないかと思います。

2日がかりの映画予告編としての今回の降誕会

5月24日から、映画館で公開される「歎異抄をひらく」には、すでに予告編が公開されています。映画の予告編というのは、映画公開前にその作品のなかから抜粋して、いかにも見に行きたくなるような編集をしたものです。もちろん、映画のラストまではその予告編には掲載されません。

今回の高森顕徹会長の話は、一言で言えば映画「歎異抄をひらく」の予告編でした。
「歎異抄をひらく」に書いた内容をちりばめつつ、最後の結論は意訳すれば「今回の降誕会で言い切れなかったことは、映画に全て出ているので会員の皆さんは、映画館に足を運んで何度も見て下さい」というのが高森顕徹会長の伝えたかったことです。

関西方面の人にしか分からない譬えでいえば、ラジオ「ありがとう浜村淳です」の映画紹介コーナーのような話です。関西方面以外の人に少し説明しますと、長年続いている「ありがとう浜村淳です」の名物コーナーに映画紹介があります。これは、毎週1本、浜村淳氏が映画の紹介をするのですが、他のものと違うのはラジオなので耳で聞いてもまるで映画を見ているような詳しい説明が30分近く続きほぼラストまでいつも話がすすみます。そしていつも「さて、ここで主人公がとった重大な決断とは?そこは映画館で御覧下さい」で終わります。

高森顕徹会長の話というのは、60年間いつもこのような話でした。聞きに来た人を引き寄せて、「ではどうなのか?」「信心とはなにか?」「救われるとはどういうことか?」と思わせたところで「続きはまたのご縁で」で終わります。

しかし、「真宗の極致」と銘打った話が、いつもどおりの終わりまで言わない話で終わり、最後は「阿弥陀仏の本願を聞いて下さい(それは映画「歎異抄をひらく」に描いているので映画館で見て下さい)では、理屈にあいません。

映画館の後には親鸞会館に来て下さいが、今回の結論

映画館に行き「歎異抄をひらく」を会員の方は何度も見に行くことだと思います。私も足を運んでみたいとは思います。
しかし、見る前から一つだけ解っていることは、この映画を見ても「阿弥陀仏の本願は分からない」ということです。そこで、見ても分からないところはどうしたらいいかと言えば、そこで親鸞会館で高森顕徹会長が映画解説をしています。
最後は、「また親鸞会館に来て下さい」というのが、映画「歎異抄をひらく」の言いたいことなのです。

まとめ

今回、親鸞会館で行われた親鸞聖人降誕会の話はまとめると以下のようになります。

  1. 阿弥陀仏の本願を聞きなさい
  2. それについて、映画「歎異抄をひらく」に描きましたので皆さん、映画館に見に行って下さい。
  3. 実は、映画「歎異抄をひらく」をみても「阿弥陀仏の本願」は分かりませんので、その解説を聞いて下さい。
  4. 親鸞会館で、高森顕徹会長(作者)が解説をしていますので、「また親鸞会館に来て下さい」

「真宗」という言葉や「歎異抄」という言葉を、「高森顕徹会長」に置き換えると、分かりやすいかもしれません。

  1. 高森顕徹会長の映画を見て下さい。
  2. 映画をみても分からないところがあります。
  3. それを高森顕徹会長自身が解説しています。
  4. その解説を親鸞会館まで聞きに行きましょう。


ここまで読まれて気がつく方もあると思います。
「宗教法人浄土真宗親鸞会」という団体は、登録名であって実際は「高森顕徹会長の映画を見て、高森顕徹会長からその解説を聞く会」にすぎません。
「映画の意味がよく分かりたい」人はそのまま残ればいいでしょうが、浄土真宗を知りたい、阿弥陀仏に救われたいという人は、他に目を転じて見て下さい。阿弥陀仏は、どんな人も見捨てられることはありません。ただ今救って下さいます。