親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

2019年10月19日(土)親鸞会館の報恩講・演題は「なぜ生きると歎異抄」、内容は「因果の道理」

2019年10月19日(土)親鸞会館(富山県射水市)で、親鸞聖人報恩講が開催されました。当日会場で配布されたパンフレットによると、2019年10月19日(土)〜2019年10月22日(火)までの四日間開催される行事です。

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2019親鸞会報恩講パンフレット表紙

簡単に日程を書きます。
2019年10月19日(土) 
午前 ビデオ上映 
午後 高森顕徹会長の講演(座談会)14時30分〜16時(休憩25分)
   16時30分 映画試写会(「歎異抄をひらく」中国語字幕版)
2019年10月20日(日)
午前 高森顕徹会長の講演(座談会)10時20分〜12時(休憩20分)
午後 弁論大会

2019年10月21日(月)

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2019年10月21日(月)の予定

2019年10月22日(火)

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2019年10月22日(火)の日程
この日は、親鸞会開催の報恩講で、高森顕徹会長以外の人が二千畳で法話をする初めての日です。高森光春講師と山本博講師の話だそうです。


日程を見ると、それまでも報恩講の後に行われていた大掃除や主に海外から参詣した会員向けの行事が報恩講としての日程に組み込まれているのが、代替わりへの第一歩のようです。

2019年10月19日(土)の話

高森顕徹会長の座談会の演題は「なぜ生きると歎異抄」でした。
会場で配布されたパンフレットには、このように書かれています。

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2019親鸞会報恩講パンフレットより
これを見ると、歎異抄のこのお言葉についての話があるのだろうと思います。しかし、実際は違いました。
違うというか、そもそもこの歎異抄のお言葉について全く話がありませんでした。


では何の話をしたのかと言えば、「因果の道理」「廃悪修善」でした。
以下概要です。

親鸞聖人から一番御恩を受けているのが私である。

その中で、釈迦と阿弥陀仏の関係が大事(御文章2帖目8通)

釈迦は一生涯、因果の道理を説かれた。
善因善果
悪因悪果
自因自果

他因自果と思ってしまうがそれはない。(等流因等流果 異熟因異熟果)すべて自因自果

幸福に成りたかったら廃悪修善をしなさい。

それがなぜ本願を説かれたことになるのかは明日話します。


歎異抄の話に全く触れることなく、因果の道理の話で終わりました。
今回も、海外から親鸞会会員が参詣していますが、高森顕徹会長は「因果の道理」の話をしています。

まとめ

今回の報恩講は、ある意味節目の行事でした。
高森顕徹会長の登壇時間も短くなり、行事日程に高森顕徹会長以外の人間が二千畳で法話をすることになっています。それでも、高森顕徹会長が歎異抄の話でもなく、親鸞聖人のお言葉についでもなく「因果の道理」について話をするのはなぜでしょうか?
考えられる理由は二つあります。

  1. 会員が聞きたい
  2. 高森顕徹会長が話したい

1については、多くの会員、とりわけ海外の会員「因果の道理」を聞く為に親鸞会館に来たのではありません。


考えられるのは2の方です。
少し考えると分かることですが、特に海外から来られた会員にしてみれば、今回が高森顕徹会長から直接話を聞くのは最後になるかもしれません。そんな時にする話は果たして「因果の道理」なのでしょうか?もちろん違います。
また、今回参加された会員の方は「因果の道理」を聞きに親鸞会館にいかれたのでしょうか?「私は因果の道理が聞きたかった!!」という人はおそらく熱心な会員にはいないと思います。


私も親鸞会に入会した頃は「高森顕徹会長は、対機説法ができる」と聞かされましたが、本当に相手に応じた話、聞きたい話が出来るのならば因果の道理の話はないでしょう。


逆に、参加者が「因果の道理の話を聞きたい」と思っているのならば、その考えは改めた方がいいです。なぜならば、阿弥陀仏はただ今私を助けて下さるのであって、私の努力に応じて助けて下さる仏ではないからです。
「ただ念仏のみぞまこと」ですから、南無阿弥陀仏を称え聞いてただ今救われて下さい。