親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

高森会長一人のための本「心の花びら『歎異抄をひらく』と私」が発行された理由を考える

2021年03月発行の「心の花びら『歎異抄をひらく』と私」を読みました。

心の花びら(表紙)

これは表紙に「1万年堂出版創立20周年記念」とありますが、内容は「歎異抄をひらく」の「愛読者カード」を集めて冊子にしたものです。(非売品)

それ以外の文章は全くなく、「歎異抄をひらくの良い感想だけを集めた本」です。
会員には「歎異抄をひらく」の宣伝の為にということで配布をされました。各支部には会員数より多く配布されたようで、一人複数冊もっている会員も多いです。

内容は以下に画像をいくつか貼って紹介していますが、「歎異抄をひらく」がいかに素晴らしいか、今までの解説書よりも優れているかという賛辞しかありません。

目次

「心の花びら」の想定読者は、高森顕徹会長一人

立派な装丁で、ハードカバー・オールカラーの冊子ですが、宣伝用とすれば普通に考えて割に合うものではありません。
それならば何のためにこのような冊子を作ったのかといえば、「高森顕徹会長に読んで頂くため」なのでしょう。

高森顕徹会長が会員の前で話をしなくなってから、このような高森会長を喜ばせるための冊子が相次いで発行されています。
今回の「心の花びら」の前には、以下のような冊子が会員向けに発行されました。

会員向けに配布された冊子

この「高森先生、70年ぶりの劇的再会 学生時代の恩人の娘さんと」は、高森会長が学生時代の下宿先の娘さんと70年ぶりに連絡が取れてビデオ通話で再会できたという話が掲載されています。
どういう経緯で再び連絡が取れるようになったのかという経緯と学生時代のエピソードが掲載されているものです。
これも「いい話」には違いありませんが、全会員に向けて配布する冊子として作成する内容かと思えばかなり疑問が残るものです。

こちらも、「会員向けに作成した」という体裁はとっていますが、想定読者は高森顕徹会長一人です。


では、なぜ続けて「高森顕徹会長一人のための冊子」を作っているかと考えると、高森顕徹会長が元気なうちに少しでもよい気分になってもらう為だと思います。


2000畳の親鸞会館が落慶してより、親鸞会はいろいろな面で下降線をたどっています。ネット上での批判により教義的な間違いは明らかになり、それにともない長年の幹部会員も相当数退会しました。また長年会を支えてきた会員も高齢化が進み、大学での勧誘も以前のようにはできなくなり若い世代の入会数も激減しました。また、アニメ映画制作や各地の会館建設、広告費などで会員の多くは経済的な負担も大きくなりそれによる不信感から退会する人も増えています。


高森顕徹会長からすれば「こんなはずではなかった」ことが次々と起きているのが今の親鸞会です。その上本人の体調もよくないとなれば、気弱になった高森会長をなんとか励まそうということでこういう冊子は企画されたものだと思われます。


高森顕徹会長のことを中心に考えているのは以前からですが、ここ最近はより顕著になり会員の後生もほとんど顧みる余裕もないのが今の親鸞会です。まだ会員を続けている人は、親鸞会が私の後生を考えているかどうかを改めて考えて見てください。そうでないと思えば速やかに会を離れることをお勧めします。