2022年05月29日(日)に、千葉県幕張メッセで、親鸞会主催の歎異抄大學というイベントが行われました。
さすがにこれだけ大規模なイベントなので、浄土真宗親鸞会主催で行っていました。
当日の日程は以下のようになっていました。
https://tannisho-daigaku.obaweb.net/#schedule
開場 | 10:00 |
展示・体験コーナー | 10:00~13:15、15:20~16:30 |
飲食コーナー | 11:00~13:15、15:20~16:30 |
講演 |
13:30~15:10(途中休憩20分) |
この講演は高森光晴氏が行いました。
講演の内容は、本人のnoteに書かれています。
先に画像で紹介したなかで「オンライン仏教アカデミー」という団体があります。
こちらも、親鸞会講師が運営する団体です。
こちらに親鸞会の名前はありません。
ただ、親鸞会を知っている人ならばすぐ分かると思います。
※追記
こちらには、親鸞会の名前がありました。
所在地 | 〒600-8069 京都府京都市下京区吉文字町442 |
となっており、こちらは親鸞会京都会館です。
kyotokaikan.net
こちらには、オンライン仏教アカデミーの文字はありません。
より巧妙になった「名のらない勧誘」
今回のイベント自体は、親鸞会主催でやっていますが、内容をみると「オンライン仏教アカデミー」への入会が主な目的のようです。
この団体は、期間3ヶ月のオンラインコースということでやっています。3ヶ月終了したあとは、浄土真宗学院か、親鸞会への入会を勧めるということになるのだろうと思います。
「講演」の位置づけの変化
高森顕徹会長が元気なころも、幕張メッセで「講演」を行っていました。その当時は、地元の会員も参加者も、「講演」を聞きにいくのではなく「聴聞」にいく気持ちでした。
親鸞会で「聴聞にいく」とは、「後生の一大事を解決する」「信心決定する」のが目的です。
ただ、今回の参加者の気持ちは、「勧誘行事の講演に参加する」というものではないかと思います。丁度私が学生時代の勧誘で、本部長や○○部長を呼んで講演をしてもらうような感覚に近いのではないでしょうか。
話をした本人も書いています。
今回参加された方々が、歎異抄からご縁を深められることを念じて再会を楽しみにしております。(歎異抄に大いに学ぶ「歎異抄大学」にて|高森光晴|note)
誰が教えを伝えるのか?
このような行事を行い、勧誘された人はオンライン仏教アカデミーや浄土真宗学院に入る人もあるでしょう。そこで話をするのは、親鸞会の講師です。
ただ、こういう形態の勧誘を受け参加した人が同じように言われるのが、「どれだけ聞いても、聴聞して下さいしかいわない」「何を聞くのかについてはハッキリいわない」です。
以前は、その部分を高森顕徹会長が話をしているという前提でした。
「私は、教えを説き切るので、皆さんは聞ききって下さい」とよく言っていました。
しかし、それもなくなった現在、勧誘だけを続け「聴聞が大事」という以上のことが何もないのが今の親鸞会です。
親鸞会内部の用語ですが、その「説き切る」という役割を誰が担っていくのでしょうか。「説き切る人がいることで成立する」というのが親鸞会でした。少なくとも、今回講演をした内容からは、講演者にその気持ちはないように感じました。