親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「人に依らず、法に依れ」(顕正新聞とYoutube)から見る親鸞会の現在

親鸞会機関紙顕正新聞2021年03月15日号を読みました。
以下、思ったことを書きます。

今回は論説「人に依らず、法に依れ」について書きます。
全文は公式サイトに掲載されていますので、そちらをごらん下さい。
www.shinrankai.or.jp

「人」は、いつどうなるか分かりません。日本では、70歳を超えた半数がガンを発症し、高齢者の7人に1人が認知症になるといわれています。親鸞聖人が「さるべき業縁の催せば、如何なる振舞もすべし」と仰せのように、縁さえあれば、どんなことでもするのが我々の実態です。

https://www.shinrankai.or.jp/b/gendai/20210315houniyore.htm

ほぼ同じ内容が、親鸞会講師の菊谷隆太氏のYoutube動画(2021/03/02公開)に出てきます。
youtu.be
(11:04から再生されます)
同時期に同じ内容が活字と動画に出てきたところから、親鸞会内部でこのような話があったのだと想像できます。ちなみに同時期というのは、顕正新聞は月2回発行(1日と15日)なので、3月15日号掲載の内容は2月末から3月10日前後に書かれたものとなります。


ここで「人」というのは、親鸞会の現状を考えると、親鸞会を引っ張ってきた高森顕徹会長であると思われます。認知症になるかどうかは誰にでもあることですがそうならない人もいます。ただ、どうしても変わらないのはいつまでもその「人」というのは生き続けることはないということです。


昨今の状況からすると、会員向けにも高森顕徹会長がいつまでも現役ではないことを現実として受け入れるようにアナウンスしているようです。

徐々に減ってきた高森顕徹会長の法話

私が親鸞会に入会した時点(1993年)ですでに「高森先生がお話しをして下されるのはあと10年だ」と言われていました。その当時で高森会長は64歳でしたが、さらに先輩から聞くと以前は「高森先生は60歳になったら著作に力を入れるため法話に立つ活動を制限されるのだ」となっていたようです。それが60歳をすぎても、一線から退くことはなく「法話と執筆の両輪という不可能に挑戦する」ということになりました。
その後私が在籍しているうちに「あと5年」「あと3年」と言われ続けて2001年から富山以外での法話はなくなりました。理由は体力的な問題です。その後、高森会長が会員の前で話をする機会は減ったものの親鸞会館での法話は続きました。それが、2020年4月以降は一部の例外を除き会員の前で話をすることはなくなりました。今は、過去の録画ビデオを配信している状態です。

もともと「人」しかいなかった親鸞会

もともとこの「人に依らず、法に依れ」というのは、お釈迦さまが最晩年にお弟子に対して言い残されたものです。法を依りどころとして、その教えに従い修業してさとりの道を歩みなさいとお釈迦さまは教えていかれました。


浄土真宗で「法」といえば、南無阿弥陀仏のことです。私を助けるお働きがそのまま法であり、それを教えられた「教」が大無量寿経に説かれた教えです。


お釈迦さまは、法を説かれて、法を依りどころとしなさいとお弟子に言い残していかれました。しかし、親鸞会において「法」とはなんだったのでしょうか?親鸞会において残される「法」とは、高森顕徹会長の著作と、法話や講義の録画となります。

しかし、それらの中に「南無阿弥陀仏が救いの法であり、南無阿弥陀仏が私を救ってくださる」という内容はあっても少ないもので、教えの中心とはなっていません。
あるのは「教えを聞け」「聴聞に極まる」ということがその「教え」中心となっています。

親鸞会の「教え」は「教えを聞け」が教えなので、実は何を聞くかを言っていない「教え」です。言い換えれば何も教えていないに等しいです。
たとえて言えば、ドーナッツのようなもので、中心がありません。
f:id:yamamoya:20210404055648p:plain


そのため、高森会長が現役のころは「高森先生の話を聞く」が「教え」となり、それ以外に何もなかったのが親鸞会です。つまり「人に依らず、法に依れ」と言われても、もともと「法」が「人に依れという教え」に結果としてなっているので、「人」しかないのが親鸞会でした。

そのため「人」がいなくなれば、会そのものもなくなってしまいます。

ここまで読まれた会員の方は、「法に依れ」と顕正新聞にも書かれているのにしたがって、「法」を聞いて、南無阿弥陀仏を聞いて救われて下さい。

参照 2017年の記事

ちなみに、2017年に同様の言葉を出して高森顕徹会長が話をしたのは以下のものです。
こういうことを「法」と言ってきました。
shinrankaidakkai.hatenablog.com
hiun.cocolog-nifty.com
shingikensho.blog12.fc2.com