親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「日本の10大カルト」(島田裕巳著・幻冬舎新書)に親鸞会が掲載。一度終わった他団体の記事も読んで思った事。

紹介文より
本書では、日本社会でカルトとして扱われてきた団体を10選し、創設の経緯、特徴、現在の信者数、今後予想される展開などを概説した。

「日本の10大カルト」(島田裕巳著・幻冬舎新書)に親鸞会が掲載されていると聞き、読んでみました。

10大カルトとして紹介されていたのは以下の10団体でした。

  1. 統一教会(世界平和統一家庭連合)
  2. オウム真理教
  3. エホバの証人
  4. 顕正会冨士大石寺顕正会
  5. 浄土真宗親鸞会
  6. 幸福の科学
  7. サイエントロジー
  8. ライフスペース
  9. パナウェーブ研究所(千乃正法会)
  10. 法の華三法行

それぞれ章別に分かれて、団体の経緯と今後について書かれています。

親鸞会の現状についてはこのように書かれています。

高森が高齢になるにつれて、親鸞会もかつての激しさを失い、会としての勢いがなくなってきたようにも思われる。世間の風当たりもあり、偽装勧誘もかなり難しくなっているのではないだろうか。
島田裕巳. 日本の10大カルト (幻冬舎新書) (p.135)

外部の人から見ても、親鸞会はそのように見えるのだなと思いました。実際、かつて存在した「学友部(旧・学生部)」は偽装勧誘が厳しくなった事と、40年前の勧誘文句が時代に合わなくなったため縮小を続けています。そのため今年から、かつての青年部と合併して「青年学友本部」になりました。

真摯に聞法する若人の青年学友本部が3月初めに発足し、実社会でも活躍する青年5地域の新体制が始動した。(顕正新聞2024年(令和6年)4月1日号1面)

学生部の縮小も続いていますが、青年部の高齢化も進んでいるようです。
記事の中に出てくる、地域の責任者の中には私と同学年だった人の名前も有りました。親鸞会では現在50歳でも「若人の青年学友部」のようです。

会長は高齢化で事実上の法話はできていない状況が続いています。学生部は事実上の消滅、青年部は高齢化、高齢会員は高森会長が年を重ねるのと同じだけ段々以前のような活動はできなくなっているのが現状です。

上記の顕正新聞には、中村正勝講師の葬儀も記事として掲載されていました。

本会・指令局長などの重責を歴任した中村正勝さんの通夜・葬儀が2月25・26日、高岡会館で営まれた。享年82。(略)講師部員として55年

このまま高森会長がいなくなると親鸞会も存在しなくなるのかと言えば、そうでも有りません。
この本に取り上げられた団体に、パナウェーブ研究所法の華三法行があります。どちらも以前マスコミに取り上げられて話題になった団体です。すでに教祖は死亡または引退をしています。


しかし、活動は今でも続いています。

それは、オウム真理教をはじめ、本書で取り上げたさまざまな団体についても言える。ライフスペースパナウェーブ研究所でさえ、完全に消滅してしまったわけではない。教祖が亡くなっても、その教えを受け継ぐ人間がいて、何らかの形で活動を続けている。
島田裕巳. 日本の10大カルト (幻冬舎新書) (p.206)

具体的には、教祖の書籍の新版の発刊や、後継者を名乗る人物の登場、名前の違う後継団体の設立などです。


親鸞会の現状を見ると、すでにYoutube上での発信も増え、渡部隆志弘宣局長は「私も高森先生のご説法によって救われた1人です(発言はこちら)」と、受け取り方によっては親鸞会で言う「絶対の幸福になった」とも取れる発言をしはじめました。
前の記事でも紹介をした「新版・人生の目的」の著者名から高森光晴講師長の名前が削除され、高森顕徹会長の名前に変わるところを見ると、次の会長は高森光晴氏ではなく、渡部隆志氏になることもありそうです。


会員の方は、何によって自分が教えを聞き、救われるつもりなのでしょうか。「高森先生ただお一人が、正しい親鸞聖人のみ教えを伝える方なのだ」といっていれば良い時期はもう終わりを告げています。
本当に私を救ってくださるのは「善知識」ではありません。あくまでも「阿弥陀仏」であり「南無阿弥陀仏」です。親鸞会で多用する言い方で言えば「一向専念無量寿仏」であって「一向専念親鸞会」でも「一向専念善知識」でも有りません。そのように、親鸞会は会員を誘導してきました。今後も強調するようでしたら、いよいよ会を離れる時だと会員の方は思ってください。