親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「歎異抄をひらく」(高森顕徹著)が絶対正しく、本願寺の学者が沈黙したとおもっている親鸞会会員に読んで欲しい「聖典セミナー歎異抄」の目次紹介

顕正新聞平成25年3月1日号を読みました。
一面の見出しは『ひらく』以後 沈黙の5年 
でした。

このような親鸞会のプロパガンダを読んで「そうだそうだ」を思っている人で、このブログを読んでいる現役会員の方はないと思います。少なからず疑問を持たれたからここのエントリーを読まれているのではないでしょうか?


歎異抄をひらく」はまともに突っ込みを入れようとするとあまりに多いので、一回のエントリーでは書くことができません。
そこで、今回は「本願寺派」の歎異抄解説書の目次を紹介します。今回紹介するのは「聖典セミナー 歎異抄 梯實圓著」です。なぜ「聖典セミナー 歎異抄」なのかといいますと、理由は三つあります。

  1. 本願寺出版の「聖典セミナー」シリーズは、本願寺派のほぼスタンダードの解説書であるということ
  2. にもかかわらず一般の書店にはほとんどおかれていないこと
  3. ネットで探しても目次を表示しているサイトがないこと

顕正新聞を読んで、「そうか、高森先生の“歎異抄をひらく”が出てから本願寺は沈黙したか」と信じきっている人は、是非目次だけでも読んでもらいたいと思い、今回目次を掲載しました。



この目次を読んで少しでも関心のある人は、リンク先からでも本願寺出版のサイトからでも一度手に取って読んでみてください。
私自身も、親鸞会を除名されるまで、「聖典セミナー」は名前も知りませんでした。現役会員の方で知っている人はいても、支部長で知っている人はほとんどいないと思われます。(もし読んでいる人がいたら、高森会長への不敬罪で糾弾されます)


しかし、一端親鸞会を出て、初めて「聖典セミナー」を読んだ時は、衝撃をうけました。なぜなら「高森会長よりはるかに分かりやすく、かつ詳しく親鸞聖人の教えが書かれている」からです。このエントリーを読まれている、退会者および、退会予備軍の皆さんに読んで頂きたいと思います。目次だけでも顕正新聞のウソがわかると思います。

歎異抄 (聖典セミナー)

歎異抄 (聖典セミナー)


はじめに…1


前序 異義を歎く

  • 本文と校異 現代語訳…14
  • 歎異抄』のあらまし…15 異義に走る人々…16 異なるものを歎く…18


第一条 本願のこころ…23

  • 本文と校異 現代語訳
  • 第一条のあらまし…25 法蔵菩薩の出現…25 真理は阿弥陀仏となって…26
  • 大悲の誓願…28 第十八願のこころ…28 信心ーー如来の願いが私に…30
  • 念仏ーー親と子の対応…32 摂取不捨の利益にあずかる…33
  • さわやかな光をあびて…35 わが身を照らす大悲…36 大悲の光明の中にあり…37
  • 救いを告げるみ名…38 ひとたびとりてながくすてぬ…39
  • 逃げまどうものをどこまでも…40 正定聚ーー凡夫のまま聖者の仲間に…42
  • 万人平等の救い…44 平等の大悲…46 迷と悟は疑か信かによる…47
  • 信心は成仏の正因…48 「老少、善悪のひと」とは…49 一番弱いものに…52
  • 善悪に左右されず…53 名号のはたらき…54 罪も清らかな仏徳に…55
  • どれで悪いとおっしゃらん…56


第二条 念仏に生きる…64

  • 本文と校異 現代語訳…64
  • いのちをかけた問答…67 慈信房善鸞について…69 事件の発端…71
  • 善鸞義絶…73 珠玉の法語…76 往生極楽の道…77 悔いなき道…78
  • 師の教えに随順する…79 親鸞におきては…81 ただ念仏のみ…83
  • 選択本願の念仏…85 雑行と正行、助業と正定業…87 選択の願心…88
  • 称えやすく優れた徳をもつ…89 人間の常識を超える…91 愚にかえる…93
  • 凡夫のはからいを離れて…95 地獄におちたとて…97 よき師にあう…98
  • 七人の高僧…99 専修念仏の源流と伝統…100 決断の外に道はない…102


第三条 悪人正機の本願…110

  • 本文と校異 現代語訳
  • 悪人正機ということ…112 善人と悪人…114 九品の往生…115
  • 善人往生と悪人往生…118 正機と傍機…119 七仏の通誡…121
  • 行いの善悪と迷悟…123 九品の浄土は方便…124 新しい仏教領解の枠組み…125
  • 大悲は悪人に向かう…128 阿闍世のために涅槃に入らず…129
  • 悲心は悪人に焦点を結ぶ…130 如来を見失うもの…131 「往生の正因」とは…133
  • 『法然上人伝記』の法語…137 勢観房の領解…140 『口伝鈔』の悪人正機説…143
  • 耳四郎の出家…152 罪悪深重の私…154


第四条 浄土の慈悲…157

  • 本文 現代語訳…157
  • 愛につきまとう苦悩…158 愛にひそむ自我性…160 真実の愛…162 三種の慈悲…154
  • 人間の愛の限界……166 悲しき愛の救われる道…167


第五条 追善回向を超えて…172

  • 本文と校異 現代語訳…172
  • 第五条のあらまし…174 仏教と追善供養…174 追善回向の意味と役割…176
  • 追善回向の限界を超えて…178 本願力にゆだねる…180
  • 「いのち」を見つめる視野…181 一切の有縁に縁を結ぶ…182
  • 念仏は私の行ではない…184


第六条 親鸞は弟子一人ももたず…187

  • 本文と校異 現代語訳…187
  • 親鸞聖人と関東の門弟…189 信楽房の故事…191 弟子の座に徹する…194
  • 真の仏弟子…196 念仏者の尊厳性…199


第七条 無碍の一道…204

  • 本文と校異 現代語訳…204
  • 「念仏」と「念仏者」…205 無碍の智慧…207 尽十方無碍光如来…209
  • 煩悩悪業にさえられず…211 さわり多きに徳多し…212 人生は道場…214
  • 天神・地祇について…217 善悪を超えて…219


第八条 他力の念仏…222

  • 本文と校異 現代語訳…222
  • 『宝号経』と『弥陀経義集』…233 名号は善なり行なり…226 名号の善徳…227
  • 名号の行徳…228 本願の誓約…非行非善は自力の否定…230
  • たまわりたる行信…231 他力ということ…232 念仏は如来のよび声…235


第九条 他力の悲願…240

  • 本文と校異 現代語訳…240
  • 二つの問い…243 よろこぶべきこと…244 火をもすぎゆきて…245 浄土を願う…247
  • 親鸞もこの不審ありつるに…248 仏かねてしろしめして…250 仏にそむくもの…251
  • 慈悲は罪業の中に味わう…252 死をもねがう意業…253 疾く死なばや…256
  • 法然聖人のことば…257 大悲は凡情をつつむ…260 大悲大願はたのもしく…262


第十条 はからいの誡め…266

  • 本文と校異 現代語訳…256
  • 義なきを義とす…268 法然聖人の法語…269 義と「はからい」について…271
  • 不可思議の徳…272 異義の出現…275 歎異の条々…275

後序…283

  • 一、師弟一味の信心…283
    • 本文と校異 現代語訳…283
    • 後序について…286 『御伝鈔』の伝承…287 諍論の時期…289
    • 勢観房と念仏房…290 本願の念仏と信心…292
  • 二、聖教の意義…295
    • 本文 現代語訳…295
    • 伝道にいきる人…298 伝道の依りどころ…300 聖なる典籍…302
    • 浄土真宗の聖教…303 聖教の権実…305 権と実のものがら…306 大切の証文…308
  • 三、親鸞一人がため…310
    • 本文と校異 現代語訳…310
    • 聖人のおおせ…312 五劫思惟の経説…313 なぜ五劫思惟なのか…315
    • われ一人の救い…316 それほどの業をもちける身…318 二種深信について…319
    • 御身にひきかけて…321
  • 四、ただ念仏のみぞまこと…323
    • 本文と校異 現代語訳…323
    • 不毛の論争…326 総じてもって存知せず…328 よしあしのけじめ…329
    • 自心にたぶらかされて…330 ともにこれ凡夫のみ…331
    • 「まこと」と「いつわり」…334 聖徳太子の遺告…335 世間虚仮…336
    • 三毒の煩悩…338 煩悩具足の凡夫…339 如来のよびさまし…340
    • 真実は名号となって…341 みのり豊かな人生…343 悲歎の述懐…344
  • 〔付録文書〕…347
    • 承元の法難点347
    • 本文と校異 現代語訳…347
      • 流罪文書の意味…351 法難の本質…354 無実の風聞…356 非僧非俗ということ…358
      • 俗ひじり…361 「愚禿」の名のり…363
  • あとがき…366