Peing-質問箱-に頂いた質問です。内容が､親鸞会についてのものだったのでこちらに書きます。
はじめまして。 色々検察していてこちらに辿りつきました。 YouTubeは何度か拝見させて いただいていました。 | Peing -質問箱-
質問箱には以下のように書きました。
親鸞会では信心決定できないのかについては､できないと思った方がよいです。厳密に言えば､「どこにいるから助けない」という阿弥陀仏ではありません。しかし､親鸞会は阿弥陀仏の本願を正しく伝えないので､結果として救われることはありません。
「絶対の幸福」というのが､親鸞会が定義するようなものとすれば､それになった人に会ったことがありません。親鸞会教義上存在はするけれども､実際になった人がいないということは､ないのも同然です。折角浄土真宗の教えに触れたのですから､親鸞会以外で浄土真宗の教えを聞いて下さい。阿弥陀仏の救いはただ今助ける救いですし、必ずただ今救われます。
これに加え書きます。
入会して一年足らずで､親鸞会について感じられた疑問はとても大事な疑問です。長年会員を続けている人は､その疑問を「ないもの」として心の奥底にしまったり､考えないようにしています。
質問にあった
いったい何年聞けばいいのか？
そんなに何年もおんなじ話ばかり聞けるのか？
本当に「絶対の幸福」になれるのか？といった疑問が浮かんできました。（質問より）
こういう疑問は､入会したばかりのころ全ての会員が考えることです。
しかし､「そんなに簡単になれるものではない」とか､「まずは因果の道理がわかっていないから」とか「どれだけ君は真剣に聴聞したのか」等々､「救われない理由」をいろいろと聞かされます。
実際､自分より長年会員を続けている人の中で「自分は救われた」という人がいないことを知ると､ますます「簡単には救われないのだな」と思うようになります。その結果､最初に引用した疑問は､「早く助かろうとか早く助かると思うのは思い上がり」とばかりに自分の中で封印してしまいます。
そしていつの間にか「生きている間はほぼ無理」「せめて臨終には」「なんなら来世にはなんとか」と平生業成の教えを未来へ未来へと追いやってしまいます。
しかし､質問された方はまだそのような考えに陥る前だと思います。そういう意味では､まだ間に合います。
阿弥陀仏の救いは､ただ今助けるというものです。
親鸞会でいう「絶対の幸福」にはなれませんが､信心決定して浄土に往生し､仏となって衆生済度する身に救われます。
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弥陀・観音・大勢至
大願のふねに乗じてぞ
生死のうみにうかみつつ
有情をよばうてのせたまふ（正像末和讃 - WikiArc・浄土真宗聖典註釈版P609）
阿弥陀仏､観音菩薩､勢至菩薩が､私を喚び続けて大願の船に乗せて下さると言うのは､ただ今のことです。
それを「そんな簡単でない」というのも大きな間違いです。また「ここに来たらすぐ救われる」というような言い方も間違いです。助けるのは阿弥陀仏であり、私を喚び続ける招喚の勅命の南無阿弥陀仏です。
ただ､親鸞会はその「ただ今」助けるという勅命が､「真剣に聞いた先」「宿善」と言うものを加えた先だと言います。外部批判を受けていろいろいと言い方は変えますが､共通しているのは「ただ今」ではなく「何か今と違ったこと」が起きた､行った先のことだと話をします。そういう意味で､「親鸞会の教えのみ」を聞いて「親鸞会書籍のみ」を読んで､真宗聖典に載っているお聖教を全く読まないのであれば､限りなく救われることはないでしょう。
難信であると言うことと､阿弥陀仏がただ今助けるとおっしゃっていることは別のことではありません。
今退会したところで
他にやりたいこともなく
大した希望もなく
結局今までと変わらず無意味な人生になりたくないと思いながら続けています（質問より）
こう書かれていますが､そんなことはありません。親鸞会を退会して､親鸞会の呪縛から離れるということは､阿弥陀仏の救いという点でいえば「救われない教え」から「救われる教え」を聞く環境になるのでとても良いことです。
死ぬことも浄土へのご縁と有り難く受け止め､生きるということはその浄土までの道筋として意味をもっていくのだと教えられるのが浄土真宗の救いです。その意味で､浄土往生という事がなければ､無意味な人生は変わりません。
親鸞会の教えには「救われそう」という「のぞみ」はあっても､ただ今助けるの勅命はありません。「また前の暮らしに戻るのはいやだ」という消極的な理由で親鸞会に残るのも一つの生き方ではあります。
親鸞会に残るか離れるかの分水嶺は､「ここにいたら助かるかも」という望みを断ちきって､本当にただ今助かろうと一歩踏み出す「勇気」です。勇気をもって､親鸞会の楔を断ち切ってみて下さい。ただ今阿弥陀仏は救うと常に呼びかけられています。
