宗教法人浄土真宗親鸞会会長高森顕徹氏の新刊「なぜ生きる2」の特徴は、ある程度の文章ごとに「重要なキーワード」が出ているところです。
この「重要なキーワード」は、いわゆるテレビ番組におけるテロップのような役割をしています。というのは、テレビ番組におけるテロップは、視聴者の思考を奪うような働きをしているからです。そこでテロップについては、以下の「洗脳支配」(苫米地英人著)から引用します。
その実験では、被験者に映像を見せながら、画面に映った内容を表す擬態語など、抽象的な単語を次々と見せていくということが行なわれました。それを続けていくと、わずかな時間で段階的に思考能力が失われました。そして、さらに続けていくと、被験者の脳波が何も考えていない状態と同じ波形になり、そのままそれが継続していきました。つまり、そうした映像がついには見る側の思考そのものを止めてしまったということです。
人間は、そうした刺激を受けると、能動的に思考を行なうことができなくなります。これができなくなれば、物事を見て、感じとり、そこから抽象的な思考をすすめていくこともできなくなるわけです。抽象的な思考を行なうことは、人間の脳の前頭前野、もっとも高度な部分における脳の働きなのですが、この働きをそっくり失ってしまうのです。(洗脳支配より)
- 作者: 苫米地英人
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一般の読者からすればあまりなじみのない「古文」にあたる親鸞聖人のお言葉を、読者に対して説明するのではなく、テロップをみてくださいと高森会長は誘導します。
難しいと感ずるところは飛ばされても、聖人の教えの輪郭なりとも知っていただきたいと、ひたすら願うばかりである。
- 作者: 高森顕徹
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(なぜ生きる2 P6)
そこで「難しいと感ずる」部分について、高森顕徹会長は「重要なキーワード」でテレビ番組のテロップのように読者を誘導します。今回は、その「重要なキーワード」を全て掲載します。真宗の教えに多少でも理解のある人は「??」と思われる内容だと思います。
どこがおかしいのかについては、次回のエントリーに書きます。これを読まれた会員、元会員の方は是非考えて見てください。
以下「重要なキーワード」です。親鸞聖人の教えられたことを一部まぜつつ、大半は読者をミスリードする内容です。「これはここがおかしいぞ」と気がつかれた方は是非コメントをお願いします。
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