親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

高森会長不在の降誕会・過去のビデオだと言わない親鸞会報道(顕正新聞2021年06月01日号を読んで)

顕正新聞2021年(令和3年)06月01日号を読みました。以下、思ったことを書きます。

この号は、去る2021年05月15日(土)16日(日)に親鸞会館からオンライン配信された「親鸞聖人降誕会」の特集号でした。

1面に「50カ国の法友が心一つに」とあり、オンラインで多くの国の方が参加されたようです。

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顕正新聞2021年06月01日号1面より
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同上 1面下部の記事

この記事にもあるように

高森先生は、『歎異抄』第7章の「念仏者は無碍の一道なり」をご解説下さり、世界の法友が一斉にオンライン聴聞。(上記記事より)

高森顕徹会長は、会員の前で話をしたとか書かれています。
しかし、実際に参加された方の話では、以前の降誕会の録画(2018年の降誕会)を配信していたようです。

内容については、過去に記事にしています。
shinrankaidakkai.hatenablog.com


1面に限らず、顕正新聞全体に降誕会の行事の内容と法友通信が掲載されていました。どこを読んでも、高森顕徹会長の話が過去のビデオ録画だったという記載がありません。しかも、法友通信はこれまで高森顕徹会長が話をしてきた時と変わらず掲載されています。過去のビデオ録画についてのお礼状を会員は高森会長に出しています。

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顕正新聞2021年06月01日号より


過去のビデオだと知らされていない去年や今年の入会者には分からないかもしれません。ネット中継のみでしかも画面には「ライブ配信 」のテロップも入っているのですからあまり親鸞会を知らない人からすると「当日高森先生が話をされた」と思うでしょうし、そう思わせるようにしています。


また、8月の追悼法要の案内も顕正新聞に掲載されていましたが、ここも「高森先生 ご講演」と記載されています。

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顕正新聞2021年06月1日号3面より


先のことは分かりませんが、これまでの経緯を考えると8月の追悼法要も、過去のビデオ法話の配信になる可能性はとても高いです。


このように高森顕徹会長が話をしなくなり、ネット配信で過去のビデオ映像をそうとは言わずにライブ配信だと言って行事を続けてもう1年以上が経過しました。未だに機関紙上では高森顕徹会長がこれまで通り話をしているように報道されています。いつの間にか「過去のビデオ法話=高森先生のご講演」という図式になっているようです。


何の為に富山の親鸞会館があるのか?

これまで、「対機説法だから富山まで行って直接話を聞かねばならない」と会員を親鸞会館に動員してきたことは有名無実になってしまいました。なぜなら過去のビデオだったら、その時その場にいなかった人が後で見たところで「対機説法」にはなりませんし、その時参加していた人も当時とは違うのですからまた同様です。


そうなると今後、二千畳の大講堂に全国から会員は何のために集まるのでしょうか?
ネット配信でしかも過去のビデオを流すだけなら、多くの人が集まる意味はありません。かつて多くの人が参詣して収容しきれなくなったことを理由に建設された二千畳の大講堂ですが、今は二千畳があるから多くの人を集めようとか、二千畳を維持するために多くの人を集めようと目的と手段が完全に逆転しています。



ただ存在するだけの大きな建物は、使う人がいなければただの巨大な物体にすぎません。管理する人がいなくなれば、あとは朽ちていくだけです。
最近、淡路島の観音像が撤去される報道を見ました。親鸞会館がそうならないように会の人は動いていますが、過去のビデオを何となく流している今のままでは決して他人事ではないと思います。
news.yahoo.co.jp


このニュースに何か感じることがある人は、速やかに親鸞会を離れてください。真宗の教えは親鸞会以外で聞けます。