親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

2020年の親鸞会を振り返る。宗教法人からネット動画サブスクリプション会社への変化

年は明けましたが、2020年の親鸞会顕正新聞から振り返ります。

顕正新聞2019年12月15日号には、今年を振り返る記事があったので、一部引用しながら紹介します。

2月 「先生と学徒との対話」始まる

ダイヤモンドプリンスセス号からのコロナ感染報道がはじまり、それをうけていち早く親鸞会は、親鸞会館での行事をネット中継に切り替えました。
その際、会員ならパソコン,スマホタブレットがあればどこでも受講できるように変更しました。
その際始まったのが「先生と学徒との対話」です。高森顕徹会長が会員の質問に直接答えるという1時間の行事です。しかし、この行事は高森会長の体調不良により4月以降は過去のビデオにさし変わりました。

3月 岐阜西濃会館落成

今年も会館の建設は続きました。
福井県大野と、京都にもできました。

5月 同朋の里に「顕真学院」移転・高森顕徹会長が会員の前に現れなくなる

当ブログにも書きましたが、親鸞会の講師・親友部員の研修施設である顕真学院が福井県から、富山県射水市の同朋の里に移転しました。
shinrankaidakkai.hatenablog.com

4月以降も一部の人対象の行事には顔を見せていた高森顕徹会長ですが、5月を最後に会員の前で話をすることはなくなりました。

8月 降誕会と追悼法要のネット配信・KIZUNAクラブ

本来5月に行われる予定だった降誕会は、高森顕徹会長が出られなくなり延期をしていました。8月の追悼法要と同時に行うことになったのは、高森顕徹会長が久しぶりに出てくるからでした。
しかし、実際は2日目の午前に別室からの中継という形でした。いろいろと不自然な内容の動画でしたが、後に事前録画のものと分かり、それをきっかけに退会する人もありました。
先月辞めた元会員さんによる「なぜ今ごろ脱会したのか?」について - 親鸞会を脱会した人(したい人)へ

しかし、このネット配信を各地、人によっては各家庭で受信することで、知人や家族と行事に参加するという形をつくったので参加者数は昨年を大きく上回りました。


KIZUNAクラブとは、主に会員の子供で中高生を対象としたもので、オンラインによる交流を目的にしています。勉強の相談をはじめとして、仏教の教えを話する場となっています。
コロナ禍で、ZOOMなどのオンラインでのコミュニケーションになれた中高生にうまく合わせてきています。

9月 ビデオ教学座談会 学階「講師」が主催可能に・親鸞会公式Youtube親鸞会講師の法話が公開

高森顕徹会長の「なぜ生きる」の内容についての座談会の、録画配信がされるようになりました。月ごとに配信される内容は一つに決められているようです。それをネットで受講できます。
しかし、それまでと大きく異なるのは、これまで取り扱いが講師部など一部の人に限られていたものが、会員で学階「講師」以上ならだれでも開催できるようになった点です。

学階とは、親鸞会発行の教学聖典1号から7号の各試験全てに合格した人を「導師」、1号から7号までの350題からランダムに選ばれた50題を回答する試験に合格した人を「大導師」、それからその応用問題10問に合格した人を「講師」としたものです。


この学階「講師」の人が、地元の会員と「ビデオ教学座談会」を主催し、同時に会員対象の教学解説の会合を開くこともできます。

同じ9月に始まったYoutube法話動画に象徴されるように、親鸞会はネットに思い切り舵を切りました。その結果、それまでいた講師部員はいなくてもなんとかなるような体制に変えてきています。
親鸞会幹部講師の法話がYoutubeで公開。その意味を考える。 - 親鸞会を脱会した人(したい人)へ

10月 報恩講

この報恩講では、高森顕徹会長は全く姿をあらわすことがありませんでした。

ただこの報恩講は、2日前の各地の会館の準備や総持からネット中継でつなげているとのことで、相当ネットを活用しようとしていることがわかります。

コロナ禍ということもあり、会場に来た参加者は1000人いたかどうかだそうですが、ネット中継での参加者は過去最多とのことでした。

また、幹部の自死が伝わってきました。親鸞会は会長不在の時期を迎え、混乱が広がっているようです。
逃げ場は親鸞会の外にあります。幹部の自死を通して思ったこと。 - 親鸞会を脱会した人(したい人)へ

11月福井奥越会館落成

中部縦貫自動車道の大野インター近くにできました。

詳しくは書きませんが、高森顕徹会長の身内も亡くなり、それにより親鸞会の一部では混乱が続いているようです。

まとめ コロナ禍と高森顕徹会長不在によるネットへのシフト

コロナ禍で始まった、親鸞会館行事のネット中継でしたが、その後高森顕徹会長が話をすることができなくなり、過去のビデオを中継する手段として現在まで活用されています。
また、コロナ禍が収まったとしても早くても来年に高森顕徹会長がいままでのように会員の前に出て話をすることは年齢を考慮しても現実的ではありません。

そこで会長が人前で話をして、そこに日本中の会員が集まるという形から、全国各地の会員が地元や自宅で高森顕徹会長の話(録画)を受信するという形にガラリと変えました。そして、新規会員の勧誘もネットを中心にやっていくようです。


※その一例
life.hare-media.com


そして入会した後も、「学徒ネット」というものを作り、そこには仏教の解説動画、親鸞会のアニメ、アニメ解説などがたくさん作られ、そこで学べるという仕組みを作りました。勧誘文句も、「入会して会費を納めれば、たくさんのネットを通じた会員限定コンテンツを視聴できるようになります」というものです。


いわば「仏教動画サブスクリプションサービス会社」に変化しつつあるのが今の親鸞会です。モデルとしては、そういう形もあるのかと思いますが、唯一問題はその教えの内容が浄土真宗ではない上に、救いがない点です。


これまで一番とされていた高森顕徹会長の法話がなくなり、会長が不在の際の次善の策のような扱いだった過去のビデオが一番に繰り上げされました。親鸞会の中では、いわばこの高森顕徹会長の法話動画が「聖典」になりました。しかし、これを「聖典」としてしまうともはや修正がききません。親鸞会が教義的な誤りを自ら認め、改めることがもうなくなったということです。


今の親鸞会の教義に疑問や、不審のある方は、早くその場を立ち去るのが賢明です。
阿弥陀仏は、ただ今助けるという本願を成就されて、ただ今救うと現在喚び続けられています。