親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

シネマ学院の完成と「くもりのちはれめでぃあ」の開設に見るポスト高森顕徹会長の親鸞会(顕正新聞平成29年9月15日号を読んで)

親鸞会の機関紙・顕正新聞平成29年9月15日号を読みました。読んで思ったことを以下に書きます。

今回も、シネマ学院一色の内容でした。10月7日8日の親鸞会館での報恩講で初上映とのことでした。
f:id:yamamoya:20170920193230p:plain
f:id:yamamoya:20170920193253p:plain
このシネマ学院で映画「なぜ生きる」で仏法讃嘆という見出しを見ると、以前は高森会長の法話を聞いた後に同朋の里で信心の沙汰をしようと言っていたのが遠い昔に感じられます。この見出しにもあらわれていますが、今後高森顕徹会長が会員に直接話をする機会は減っていくようです。

実際、9月の親鸞会館での法話では高森顕徹会長はいつもの教誨服姿ではなく、座談会で着用するワイシャツにジャケット姿で座談会形式でイスに座って話をしていました。その後の会員への連絡で、今後高森顕徹会長は教誨服を着てかつての法話スタイルで話をすることはないそうです。また、会員の一部も参加していた講師部講義も中止になり、アニメ座談会もネット中継のみとなりました。

以前のエントリーでも書きましたが、親鸞会は「高森顕徹会長の話を聞く為の団体」から、ボスト高森顕徹会長時代へ向けて舵を切っているところです。

このシネマ学院に関しては、会員の間からも、同朋の里の敷地内にある映画館に新人を誘うのはハードルが高すぎてどうしたらいいものかという声も出てきているのが現状です。どれだけ素晴らしい映像と音響で映画が上映できると言っても、座席の数からして会員向けの施設というのがシネマ学院です。

その映画の解説ビデオが、親鸞会館と同朋の里の施設で見ることができるそうです。
f:id:yamamoya:20170920193322p:plain
f:id:yamamoya:20170920193336p:plain

F館や、親鸞会館「浄信の間」で聞かせて頂くことができます(「なぜ親鸞聖人は人生を海に例えられたのか」「大悲の願船とは何か」など)。(顕正新聞平成29年9月15日号より)

今後は、親鸞会会員が富山県親鸞会館へ行く理由は「シネマ学院で映画「なぜ生きる」を見て、解説ビデオを見る為」ということになるようです。

では、今後そのような会員をどうやって見つけるのか、ということで親鸞会がつくったのが「くもりのちはれめでぃあ」です。
hare-media.com
www.facebook.com


運営は、浄土真宗親鸞会と書いてはあるもののあまり目立たないなというのが正直な印象です。

また、その記事を書いているライターは、すべて親鸞会講師部員、親友部員、会員なのですが、プロフィールに「親鸞会」の文字はどこにも見あたりません。
f:id:yamamoya:20170920193508p:plain
(くもりのちはれめでぃあ より)


サイト自体は非常に現代的でレイアウトもきれいです。また、LINEで相談に応じる、Facebook上でオンラインセミナーのライブ中継を開くなど工夫が見られます。
f:id:yamamoya:20170920193441p:plain
(同上)


おそらくこれでサイトに登録する人も出てくると思います。
しかし、多くの人を仮に集めても入り口はあっても出口がないのが親鸞会です。「信心には決勝点がある、ゴールがある」と高森顕徹会長は言ってますし、親鸞会講師も言っていますが、しかし「親鸞会の活動には決勝点がない、ゴールがない、質問しても答えがない」のが実情です。

この「くもりのちはれめでぃあ」に出てくるものを見る限り、「浄土真宗親鸞会」は、「親鸞会」へと変わり、なんだかよくわからない仏教的なことで日常の悩みを解決する団体へと変わっていくことが見て取れるものでした。
親鸞会の講師やこのサイトのライターは、「いや浄土真宗をひろめる為の方便だ」というかもしれませんが、私が知る限り、私が親鸞会にいた9年前でもすでに「浄土真宗の教えを伝えている」というのは現場レベルではとてもいえない状況でした。実態は、「どうすれば高森顕徹会長の話を聞く人を増やせるか」だけの為に活動をしていました。その高森顕徹会長がいなくなれば、ただ「人集め」と「教団維持」だけが団体の活動目標になるのは火を見るよりあきらかです。


高森顕徹会長についていくしかない」と、何十年も自身の信心も顧みず、自身の後生も考えてこなかった親鸞会会員のみなさんは、一度冷静になって考えてみて下さい。高森顕徹会長が話をしなくなったら、みなさんはどうやって後生の一大事を解決するのでしょうか?
映画を見れば救われるのでしょうか?