親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

自分を阿芸の大瀛になぞらえる高森顕徹会長の妄想(浄土真宗親鸞会)(顕真平成25年5月号より)

親鸞会機関誌顕真平成25年5月号を読みました。
以下、思ったことを書きます。

今月号は、広島会館が落慶したことについての関連記事が紙面の半分以上でした。広島会館の落慶法要に、高森会長が話をした内容が「三業惑乱と阿芸の大瀛」だったようです。いつものように、その内容は、会員から会長への手紙という形式でその内容が書かれていました。そこに紹介されていた内容から、現在親鸞会の高森会長および会員はこのように考えているのだなということがよくわかるものがあったので、紹介したいと思います。(以下、強調は本文ママ)

「大瀛師は「横超直道金剛錍」という本一冊で、本願寺を引っ繰り返しました。今日は、『歎異抄をひらく』一冊で本願寺が引っ繰り返ろうとしています。当時の親鸞学徒が死守した親鸞聖人の本当のみ教えを、今日の私たちも死守しなければならないのだと思わずにおれません」
(富山県在住 広島県出身の会員)【親鸞会機関誌顕真平成25年5月号P6】


顕正新聞1面に毎回[真実開顕へ刻む時]を載せているのも、上記の会員の手紙のように高森顕徹会長自身が思い、また会員にも思わせようとしているのだと予想できます。
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そのように私が予想するのも、何も勝手な推測ではありません。私が親鸞会にいたころから、全く同じことを高森会長は繰り返してきたからです。親鸞会で高森会長の著作として出された「顕正」「本願寺の体質を問う」「どちらがウソか」「本願寺なぜ答えぬ」が出るたびに「これで真宗の流れが変わる」とさかんに宣伝していました。結果はなにも変わっていません。
その後「世界の光 親鸞聖人」のアニメシリーズの制作を始めると、「このアニメの大津波は東西本願寺を飲み込む」と言っていました。結果は、皆さんがご存知の通り何も変わっていません。
最近では、この「歎異抄をひらく」一冊で本願寺が引っ繰り返ると高森会長は妄想しているわけです。

歎異抄をひらく

歎異抄をひらく


すでに、親鸞会から除名された私としては「また同じことをやっているな」というのが正直なところです。それでも「王様は裸だ」と誰かが言った方が会員にとっては親切と思いこのエントリーを書いています。

阿芸の大瀛師を引き合いに出していながら、高森会長の話は大瀛師とは違う件

高森会長は自らを阿芸の大瀛師になぞらえて、顕真にも大瀛師の手紙を引用しています。しかし、引用した結果、高森会長の話は大瀛師と違うことを機関誌に書く結果となっています。

(略)そこに大瀛が母親に宛てた「かたみの文」という手紙の石碑があり、その中に、「弥陀をたのむ」とはどういうことかが書き記されている。
(略)
「南無阿弥陀仏は本願の御呼声なれば たすけてやるぞと呼びかけたまえるその御呼声をきいて 御たすけにあずかる事よと信じて 後生の一大事をば弥陀にまかせまいらせえ 自力の計なきを たのむとはいうなり」(大瀛 かたみの文より)
(略)【親鸞会機関誌顕真平成25年5月号P29】


大瀛師の「かたみの文」にある文章については私からあれこいうことはありません。問題は、高森会長が日ごろ会員に話をしていることは、それと異なるという点です。


同じく顕真平成25年5月号の法友通信より、「最近の高森会長の話」を紹介します。

方便説かぬ悪知識 三願説く学徒の使命 千葉県 会員
(略)
「聴聞」とは「仏願の生起本末」を聞くことであると、聖人はご教導なさっています。「本末」とは弥陀の三願ですから、三願に疑い晴れねば、浄土往生はかないません。
十八願真実ばかりで、十九、二十願の方便願を説かない者は、真の知識でないことは歴然です。(略)
親鸞会機関誌顕真平成25年5月号P45 法友通信】

「十八願真実ばかりで、十九、二十願の方便願を説かない者は、真の知識でないことは歴然です。」ならば、前述の大厳師の「かたみの文」は真の知識でないことになります。


阿芸の大瀛師を「善知識」と紹介する一方、高森顕徹会長の話は、大瀛師とは異なります。そうなると、以下の法友通信は全くの勘違いとなります。

ただごとでない善知識との邂逅 埼玉県 アニメ講師(女性)
(略)
ものすごい方の教えに出遇えたものだと思います。
善知識にお会いできなければ、苦海に沈んだままですから、どんな因縁あってか、高森先生から、親鸞聖人の教えを聞かせていただけるようになり(略)
親鸞会機関誌顕真平成25年5月号P48】


ただごとでない「自称善知識」は機関誌で、「善知識と書いている阿芸の大瀛」とは違うことを話しています。結果からいえば、「高森会長は善知識ではない」という機関誌になっています。高森会長を胴上げしたあとで、全力で地面に叩き落としている顕真から目が離せません。


現役会員の方で機関誌を提供して下さる現役会員の方は御一報下さい。武田鉄矢のラジオ番組ではないですが、機関誌を三枚下ろしにしたいと思います。