親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「ひさしぶりにテレビ座談会に参加して驚いたこと」を参加者から聞いて思ったこと

2016年1月31日(日)に、親鸞会では「テレビ座談会」が行われ、その様子は各地の会館、会場にネットで中継されました。数年ぶりに親鸞会のテレビ座談会に参加された方から聞いた話と、私の思ったことを簡単にまとめました。

テレビに映らない高森会長

参加された方の話では、テレビ座談会というにも関わらず、テレビに高森会長の姿は全く映らなかったことでした。高森顕徹会長は、別室から時々音声だけで登場し、姿は会員の前には現れていません。最近のテレビ座談会は、このような場合が多く、高森顕徹会長が会員の前に姿をあらわす機会は、以前よりずっと少なくなっています。

アシスタントの独り舞台

そうなりますと、一日通して会員が目にするのは、「アシスタント」の姿です。そもそも、ずっと話をする講師がなぜ「アシスタント」なのかという疑問が起こります。以前は、高森顕徹会長が一人で一日話をすることが体力的に厳しくなったために、高森会長をアシストするために設けられたアシスタントが、いつのまにか、主役になっているようです。以前のような「高森顕徹先生のお話を聞かせて頂きましょう」とか「高森先生しか真実を説き切られる方はありません」という親鸞会のきまり文句は過去のものになってしまったようです。とはいえ、高森会長も高齢となり、会全体として「高森会長亡き後」に向けて、会員のショックを和らげる方向でいろいろと考えているようです。

因果の道理

今回のテレビ座談会の内容は、因果の道理でした。
因果の道理の話は以前からずっと親鸞会のテレビ座談会では話をしていました。ただそれは、1万年堂出版から「因果の法則」を出したことと無関係ではありません。

運命を切り開く因果の法則

運命を切り開く因果の法則

内容としては、このブログを読まれている最近の親鸞会の話を聞いていない人が想像する「因果の道理」とは随分違っていました。
今回は「光明名号顕因縁」の話を持ち出して、「光明と名号の因縁で救われるのだといい、遍照の光明で「横の線」を進み、「縦の線」からは摂取の光明に救われる、そこまでは三願転入で進み、具体的には三重廃立して進むのだ。」というような話しだったそうです。
私はこの話を聞いたときに、「随分言い訳がましい話しだな」と思いました。
なぜなら、「親鸞会的三願転入では、善を実行しないと横の線は進まない」のですが、「他力(光明、名号)で救われると言わねば親鸞会は浄土真宗ではない」ことの狭間で、なんとかつじつまを合わせようとしているのがよく分かります。


ここからは、想像ですが、高森会長や今回のアシスタントの脳内では、「三重廃立」の中の「内外廃立(外道を捨てて仏教を信じよ)」の部分が善の勧めであり、親鸞会的三願転入でいう19願の善の勧めにあてはめようというのでしょう。しかし、その理屈を指示するとしても、親鸞会で言う「三重廃立」の次は「聖浄廃立」(聖道門をすてて浄土門に入れ【親鸞会発行教学聖典6号問26】)です。

問(26) 「三重廃立」以外に親鸞聖人の教えはないが、その「三重廃立」を列記し、簡単な説明をせよ。
答(26)
(1)内外廃立—一切の仏教以外の宗教をすてて仏教を信じよ。
(2)聖浄廃立—聖道門をすてて浄土門に入れ。
(3)真仮廃立—浄土他流をすてて真宗に入れ。

この「教学聖典」によれば、「聖道門をすてて浄土門に入れ」ですから、親鸞会的にいえば「諸善万行を捨てて、念仏に入れ」ですから、あれほど熱心に勧めていた「善のススメ」を捨てねばなりません。その一方、親鸞会的三願転入を推し進めると、なんとなく善を死ぬ気で励んだら雑行はすたるというのが親鸞会理論だと思われます。しかし、現在浄土真宗のみ教えにあい、阿弥陀仏の第十八願に救われようと思っている多くの親鸞会会員は、「内外廃立」や「聖浄廃立」はできていないのでしょうか?もしそうだとすれば、教える人が意図的にそうしているとしか言えません。そもそも「阿弥陀仏の本願によって平生に救われようと願う人」は「真仮廃立」の人です。そもそも「善のススメ」で救われようと思っているはずはありません。もし「善のススメ」が救われることに必要だと思っておられるのなら、貴方を「内外廃立」や「聖浄廃立」にとどめている人がいるということです。よくよく考えてみて下さい。

ウエルカムの物販の宣伝

午前の部の終了後と、午後の開始前には有限会社ウエルカムの取り扱い商品の宣伝映像が約10分間流れました。抗酸化作用の食品や弁当などなどの紹介だったそうです。
富山の弁当はウエルカム・あんしん弁当
それに合わせるかのように会館には、あんしん弁当と、有限会社ウエルカムの取り扱う商品が並べられた物販コーナーができていました。これでは、なんの為にテレビ座談会を会館でおこなっているのかわかりません。ウエルカムの経営を支える為にやっているとも思えます。

まとめに

今回、最近のテレビ座談会の様子を聞いて思ったことを書いて見ました。
内心の親鸞会会員の心を思うと、この先どうなるのだろう、高森会長がいなくなったらどうなるのだろうという気持ちが大きいかと思いました。
しかし、このエントリーを読まれた方は心配する必要はありません。この日本には、少なくとも高森会長以外に正確に阿弥陀仏の本願を説かれる方はおられます。少し目を富山から離せばすぐ見つかるはずです。それ以上に、本当に浄土に往生したいと思われる貴方を阿弥陀仏が救わない訳はありません。必ずただ今救われます。