平成27年10月10(土)11(日)と、富山県射水市の浄土真宗親鸞会館で、親鸞聖人報恩講 二千畳10周年記念大会が行われました。そこに参加された方から、その様子を聞き、思ったことをかきます。
以下は、行事のパンフレットです。親鸞会の公式サイトをみても、報恩講がいつあったのかも解りませんので紹介します。
親鸞会では、結成○周年とか、○回忌法要といった記念行事には、このような標語を高森顕徹会長がつくります。今回は
なぜ生きる 怒濤の十年 二千畳
でした。
行事に参加された方によると、お布施は1日2万円で、記念行事というわりには、パンフレットはいつもの報恩講と同じもので、内装もいつもと変わらず、お仏壇にお供えしてある御仏花がいつもより立派にしてあるくらいだったそうです。また、参詣者も毎月の親鸞会館での法話と変わらない感じだったそうです。
私も見て見ましたが、パンフレットは本当にいつもと変わらないもの(モノクロ12ページ)でした。ちなみに、最近あった親鸞会の記念行事結成55周年大会のしおりはオールカラー21ページでした。記念行事という名目で、いつもの報恩講の倍のお布施を会員に提示しているわりに、削れる経費は削るあたりが、親鸞会の今の経済状況をよく表していると思います。加えて、外から見ていても「二千畳10周年」は、とってつけたような感じは否めません。
何が怒濤の十年だったのか?
そこで、「怒濤の十年」という標語から、親鸞会のこの10年に何があったかを簡単に振り返って見ます。結論からいいますと、「怒濤のお布施」「怒濤の建築」「怒濤の参詣者減」でした。
親鸞会の55周年記念大会パンフレットの記載は青文字にしてあります。それに載っていないことはこちらで加えたものです。加えたものを紹介します。
平成18年
平成19年
→その後数年かけて建設されたもの(元の建物の改修ふくむ)
- 同朋の里
- A館(改修)
- B館(改修)
- C館(改修)
- D館
- F館
- 入浴施設(大浴場)
- 食事の施設(百味館)
- コンビニ兼食堂(サンキュー)
- ダム
- F館前の池にかかる橋
- 学徒の丘
- 安心弁当(その後ウエルカム)と弁当工場
- 上記以外にさらに大規模な弁当(総菜)工場と一体の店(一日1万食の弁当生産が可能)
- 安心弁当のための農場(法輪閣近くの元野球場などを農地化)
- 法輪閣
- 聞法ドメインのお布施が続く
平成20年
- 顕真8月号巻頭言に「30年間、聞いたが助からなかった」掲載。「私の白道」(元講師部員の批判)に対応。これ以降、「体験談を強調する者は間違い」の記事が続く(この記事作成時まで続いている)
- 結成50周年大会→必死に参詣者を増やそうとするも、落慶法要より減少。執拗な勧誘で、退会者が続出。
- 「こんな信仰経歴もある」発行(会員向けに、華光会へ行かないようにするためのパンフレット)
- 講師部辞めたら1000万円の誓約書会合音源がネットに公開される。
平成21年
- 機関誌で「体験を強調する者に気をつけろ」の記事続く
→退会者が増えたため、それに関する記事は現在まで続く。主に除名にした元会員(講師部、特専部、親友部含む)の影響によるものと推察される。
- テレビ座談会(現・テレビ講演)開始→それにともなう費用が会員にとって負担増に。
- 機関誌「顕真」で「聴聞と宿善と善のすすめ」連載始まる。→ネットの批判に珍しく機関誌で反論するも的外れ。
平成24年
- 顕正新聞に「真実開顕へ刻む時」○年○ヶ月が始まる。
『歎異抄をひらく』が出てから、毎年、十冊以上出版されていた『歎異抄』の解説書が、出なくなった。
これは、それからの年月である。
→事実に反する内容ながら、最新号の顕正新聞まで継続。
平成25年
- メニューお布施始まる→1万年堂出版の新聞広告、ラジオ放送費用を会員から募る。
- 結成55周年→こちらも参詣者は、50周年を下回る。
- 各地に会館が建てられる→各地の会員からお布施を募る。
- あんしん弁当の宅配サービス開始。各地の会館、会員に推進。
平成26年
- 各地に会館が建てられる→各地の会員にお布施を募る。
- アニメ上映の推進。各地でアニメ上映会が開かれる。
- メニューお布施続く
平成27年
- 各地に会館が建てられる
- メニューお布施続く
- 会館を建てた支部には、アニメバス(移動映画館・動く法城)を導入する(一台5000万円)
バス型移動映画館。Bus type movement movie theater. - YouTube
- 二千畳10周年記念大会→いつもの行事とあまり変わらず。
まとめ
前述しましたが、正本堂落慶からの怒濤の10年は「怒濤のお布施」「怒濤の建築」「怒濤の参詣者減」でした。
その証拠として、機関誌「顕真」に毎年掲載されていた「恩徳報謝賞」(親鸞会に会費やお布施て年間120万円以上出した人が受賞するもる)の掲載は、平成18年度で終わりました。ちなみに平成18年は受賞者は148名です。最近の顕真に掲載されたメニューお布施の受賞者は36名、アニメバスのお布施の受賞者は42名でした。それ以外に、各地の会館で多額のお布施を出した人が機関誌に掲載されています。それらを合計しても、平成18年からは、多額のお布施を出す人は減少しているのが実態です。
多数の建築物を名目に、多額のお布施を会員に募ったあとに親鸞会が得たものは、記念行事での参詣者数の減少と、主に長年の会員の退会でした。現在高森顕徹会長も86歳です。義理の兄でもある元衆議院議員.萩山教厳さんが今年10月17日に亡くなった後では、何も頼るものはないでしょう。
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加えて、各地で新規入会者を増やすため、入会のハードルを下げています。「入学」する人で入学金5万円を出す人(本人が出さなくてOK)は会員となれるようです。現場では、会員の親の名前、子供の名前を本人の意思と関係なく、会員にして、入学金は会員が支払うということが横行しているそうです。
その反面、会員歴30年を超える会員が続々と退会をしています。
まさに怒濤のお布施によって、怒濤の長年の会員を失った親鸞会に居続ける理由はありません。これを読まれた会員の方には、速やかな退会をお勧めします。