親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「しくじり先生 辺見マリ」の回を見て、親鸞会にいた自分そのままだったと驚いた件

2015年9月14日(月)に放送された「しくじり先生 俺みたいになるな」を見ました。今回は辺見マリが、自身が洗脳され、そこから立ち直ることで学んだことを話す回でした。その中に出てくるいろいろな場面が、親鸞会にいた時に見聞きしたことと重なることが多かったので、そこから考えたことを書きます。



【しくじり先生】9月14日(月)放送予告 - YouTube

辺見マリ先生

大ヒット曲「経験」で数々の賞を総ナメにし、その妖艶な振り付けとセクシーな雰囲気で世の男性たちから絶大な人気を博していました。
しかし、華やかな芸能界での活躍の裏で、実は辺見マリ先生は“洗脳”されていたのです。
“洗脳”が原因でなんと5億円も失い、人生のどん底に落ちてしまった辺見マリ先生は、金銭トラブル、熟女ヌード、さらに家族との固執と、様々な不幸を経験することに。
今回の授業では、そんな辺見マリ先生が、「私はこうして洗脳された」と、当時の経験を赤裸々に告白してくれます。さらに洗脳集団の手口の全貌も徹底解説!
自分は絶対に洗脳されないと思っている人は、特に必見!
洗脳で人生を棒に振らないための授業を辺見マリ先生が熱血講義!
http://www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/backnumber/09/

詳しい内容に関しては、録画か再放送か、ネットを調べるかで実際に御覧になることをお勧めします。


今から10年くらい前私が親鸞会講師だった当時、親鸞会に対する批判の一つに「親鸞会は会員をマインドコントロールしている」というものがありました。それに対して如何に反論をするかという対策を当時親鸞会の内部ではいろいろと考えていました。親鸞会が会員をマインドコントロールしているかどうかは、今回のエントリーでは扱いません。また、騙した、騙されたということについても触れません。


いろいろと疑問に思ったりしながらも、なぜ自分は親鸞会を辞めることを選ばなかったのかが、今回のしくじり先生で辺見マリが言っていたこととそのままだったからです。その部分を紹介します。
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確かにこの通りで「途中で辞める勇気がなかった」だけなのだと、今はよく分かります。


親鸞会にいる間、教義的に「?」と思うことが一度もなかったという会員はいないと思います。活動そのものについては尚更疑問を持ち、現在も疑問を持っている人も少なくないと思います。かつての私もそうでした。しかし、当時の私は自分の中で、いろいろ理由をつけてはその疑問を解消して、自己解決をしてきました。


例えば、高森顕徹会長の話が以前と違うというときは、「対機説法だから、聞いている人の信仰が進んだからだろう」と考えたこともあります。また、お布施が頻繁に募られ、それに非常に高い目標額が設定されていることについては「真実開顕には費用がかかるのだから仕方がない」「組織に逆らうのは五逆罪」と考えたこともあります。


その後「講師部辞めるときは1000万円の誓約書」の話が出たときも、講師部を辞める決心はしても、会員を即座に辞めようとまでは考えていませんでした。その時は、「辞めてしまったら会員に間違いを伝えることが難しくなる」などと考えていました。そのように、いろいろな場面で共通しているのは自己正当化です。親鸞会と高森顕徹会長に問題があると思っても、自分を正当化し、自分が間違っているということはなかなか認められませんでした。


なぜなら自ら親鸞会を辞めるというのは、自分の間違いを認めることだからです。我の強い私は、その自分が間違っているということを認める勇気がありませんでした。同時に、組織の中で「それは間違いだ」と声を上げる勇気がありませんでした。いろいろ当時はそれらしい理由をつけて自分を誤魔化していましたが、我が身かわいい弱い自分と向き合う勇気がなかっただけでした。


親鸞会に残り続ける会員の心情は一言で言えば「途中でやめる勇気がない」だけです。言い換えれば、教義に対して無知であるからではありません。実際に、教義に疑問を持っていながら会員を続けている人も少なからずいます。また、高森会長に心酔しているからでもありません。多くの会員にとって、会長は雲上人であり、「なんだか凄い人らしい」というのが実感だと思います。そんな個人的なつきあいもない「善知識」に義理立てする理由は実際にありません。それでも会員を続けるのは、「途中で辞める勇気がない」だけです。


私は、このエントリーを読んでいる現会員に親鸞会教義の間違いや、高森会長と組織の問題点をこのブログで種々書いてきました。それらを読んできてもまだ会員を続けている人に今回の「しくじり先生」で辺見マリが言った言葉を紹介します。

辺見マリ「みなさんも自分に向いていないことにプライドが邪魔して続けてしまうことがあると思います。
そんなときは期限を決めることです。期限を決めたらその間は一生懸命頑張って、駄目だったら、そこでやめる。そうすれば、私のような大きなしくじりをしないですむと思います。
(しくじり先生 俺みたいになるな 2015年9月14日(月)放送回より)


「親鸞会教義が100%間違いだと思えない」「正しいところもあるのでは」「布教活動を懸命にしているではないか」などなどの理由で親鸞会に止まっている会員の人に言いたいことが、上記の辺見マリの言葉に凝縮されています。


もし貴方が、親鸞会教義が正しいと思っているのなら、期限を決めて一生懸命頑張って下さい。それで阿弥陀仏に救われなかったらそこで会を辞めてください。長く会員を続けて来た人は、これまでそれこそ真剣に頑張ってこられたと思います。ただ、ここでもう一度今度の報恩講までとか、年内とか期限を決めて本気になって阿弥陀仏の救いに向かって下さい。


ただ今救うという喚び声が南無阿弥陀仏です。ただ今阿弥陀仏に救われてください。一生に一度でいいから勇気を持って下さい。