親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

顕真「なぜ生きる2に学ぶ」より。親鸞会流三願転入に対する非難に答えられない親鸞会

最近の顕真は、三願転入に関する記事が連載されています。
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顕真の記事は、そのとき親鸞会が誰に関心を払って『群賊悪獣』認定をしているのかがよく解ります。なぜそんな認定をしなければならないのかといえば、親鸞会は、常に誰かと戦っていないといけない団体だと自己規定をしているからです。
一例をあげれば、『打倒本願寺』が会を結成以来の親鸞会の戦う相手でした。しかし、最近はどれだけ騒いでも本願寺からは全く反応がありません。普通ならそこで、「本願寺に相手にもされていません」と考えるのですが、親鸞会では「本願寺親鸞会の主張に対して沈黙をしている」といいます。
それが、顕正新聞の一面に今でも掲載されている「真実開顕を刻む時」です。現在5月1日号では、7年2ヶ月になっています。親鸞会を外から見ている人間としては、高森顕徹会長の「歎異抄をひらく」が出てから、7年以上経ってもなんの反響もないことを自ら宣伝しているにすぎません。


そこで、親鸞会では本願寺以外で、現役会員が脱会していく情報を提供する相手を「群賊悪獣」と認定して、それと戦うことで、自らの正当性を主張しようとしています。それが、ここ何年かの顕真の「法施」のコーナーです。


では、現在親鸞会ではどんな「群賊悪獣」と戦っているのでしょうか?2015年2月号から最新の4月号までのタイトルは、「『なぜ生きる2』に学ぶ 三願転入を非難する者を破る」ですから、現在親鸞会が「群賊悪獣」として警戒をしているのは「三願転入を非難する者」のようです。

三願転入を非難する
外道より浅ましき者を破る

親鸞聖人の教えの最大の特色は、弥陀の本願に「真実の願」と「方便の願」があると断定され、真実の救いに値うまでの経路を三願転入で解明されていることである。ところが、「方便は不要、善の勧めは間違い」と吹聴し、三願転入の教えを破壊する輩が、今日も後を絶たない。『なぜ生きる2』を精読し、自他ともに大謗法を徹底摧破せねばならない。(O)(顕真2015年2月号より)

親鸞会流の三願転入に対する批判は、少なくとも6年以上前からされています。それを、今になって顕真の記事でわざわざ取り上げるのですから、なにか反論しているのかと思って、読んでみました。しかし、内容の全てが、「なぜ生きる2」からの引用のみで、あらたに顕真の担当者(Oさん)が書いたものは一つも有りません。上記にあげた、冒頭の文章だけです。


具体的にどんな非難をしているのかを、顕真から引用します。

【問】「十九願は方便だから要らない。十八願だけでよい」という人がいますが、親鸞聖人はどう教えておられるのでしょうか?(顕真2015年3月号より)

これ対する回答として、3月号では、「なぜ生きる2」の128ページを、4月号では130ページを引用しています。


顕真を読まれた方なら解ると思いますが、これでは全く回答に成っていません。なぜなら、この「なぜ生きる2」が出てからすでに、時間が経った現在「三願転入を非難する者」は当然のことながら「なぜ生きる2」では納得していない人だからです。言い換えると「なぜ生きる2」に書いている三願転入は間違いだ」と言っている相手に「なぜ生きる2」の文章をそのまま紹介してもなんの回答になりません。


それにもかかわらす、親鸞会はどう弁明しているのかを、顕真に引用されている以下の部分から紹介します。

聖人の方便とは、市中で使われる「ウソも方便」などとは全くことなり真実まで導くに必要不可欠の教えをいう。(顕真H27年3月号P33 なぜ生きる2より引用)


いわゆる「十九願は方便だから要らない」の説を、「方便=不要」と勝手に変換して、「方便=必要不可欠の教え」として、非難するものは間違いだという論理で展開しています。


こういうのを詭弁といいます。

なぜなら、方便に捨てねばならない方便と、必要不可欠な方便と二つ有ることを全く無視して議論を進めようとしていまからです。語義をあいまいにしたままでは議論になりません。「方便=必要不可欠な教え」という定義がそもそも、一面的でしかない以上は、どれだけ「なぜ生きる2」を引用しても回答にはなりません。


「なぜ生きる2」についての不審な点が、「なぜ生きる2」を読んだらわかるというのは、そもそも間違いです。親鸞会の顕真担当の方も、そのことはよくよく知って、次号からの記事は自分で何か書かれることをおすすめします。


読まれているかもしれませんが、最近の三願転入、なぜ生きる2に関する他のブログエントリーのリンクも張っておきます。5月号を楽しみにしています。

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