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親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

「生きる意味109」(宗教法人浄土真宗親鸞会講師 長南瑞生【Buddhism All-Japan Network代表 中村涼】)は、高森顕徹会長の「なぜ生きる」第1部の焼き直しの件


書評:生きる意味109(長南瑞生 宗教法人浄土真宗親鸞会講師)高森顕徹会長の「なぜ生きる」販促本以外にはなにもない本 - 親鸞会を脱会した人(したい人)へ

前回のエントリーでは、具体的な本の内容についてはあまり書いていませんでした。ブログを読まれた方から「どんな内容なのか」の問い合わせも有ったのでもう少し具体的に書きます。

この「生きる意味109」の内容は、一言で言えば「なぜ生きる」(宗教法人浄土真宗親鸞会会長:高森顕徹 監修)の第1部の事例を「なぜ生きる」と重ならないように過去の有名人の言葉で置き換えただけのものです。

なぜ生きる

なぜ生きる


細かい事例よりも、目次を比較すれば分かると思いますので、以下に、それぞれの目次を紹介します。

一部 なぜ生きる
-苦しくとも 生きねばならぬ 理由は何か-

・幸せはいとも簡単に崩れ去る
・どんな行動にも目的があります。人生にも……
・毎日が、決まった行動のくり返しと気づく
・なぜ生きるかがわかれば、ひとは苦悩すら探し求める
・つらい思いをして病魔と闘うのは、幸福になるため
・人命は地球より重い。なぜそういわれる?
・「どうせワタシなんか」自分に価値がないと感じている女子高生が、大勢いる
・どうして人を殺してはいけないのか
・自殺が増えるのは、命の重さがわからないから
・「辛抱して生きつづけること」それが人生の目的なのか?
・「なぜ生きるか」 の問いに、 「生きるために生きる」 は意味不明
・「生きてよかった」 と大満足する 「人生の目的」 を
・「なんと生きるとは素晴らしいことか!」人生の目的を達成すれば、 現在の一瞬一瞬が、かの星々よりも光彩を放つ
・苦しみの新しい間を楽しみといい、楽しみの古くなったのを苦しみという
・絵を楽しんで描いていたピカソは、 筆を置くと不機嫌になった
・「好きな道を歩いていれば目的地はいらない。歩みそのものが楽しいのだから」 と言う人の、見落としているもの
・生きる意味を知って働け。さすれば、 苦労も悲しみも報われる
・「仕事」 が 「人生の目的」 なの? 侘しくありませんか?
・「考えてみるとだね、 一生働きつづけてこの家の支払いをすませ、 やっと自分のものになると、誰も住む者はいないんだな」
・無益な生涯だったと気づいたり、 罪の山積に驚くのは、人生でもっとも悲惨な瞬間だ
・もう二度と来ない幸せを経験すると、その後の人生がずーっとつらい
・幸せなのは夢を追う過程達成すると色あせる 「目標」
・もっと金を稼げばよかったと、死の床で後悔した者がいるだろうか
・「人生の目的」 は 「色あせること」 も「薄れること」 もないもの
・闇の中を走っているから、何を手に入れても、 安心も満足もない
・人生の目的を達成したとき、 一切の苦労は報われ、流した涙の一滴一滴が、 真珠の玉となって戻ってくる
なぜ生きる | 1万年堂出版

http://www.10000nen.com/?p=528

次は、「生きる意味109」の目次です。

1章■あなたは今、幸せですか?

・「幸せなんだけど、何かむなしい」
「何かが足りない……」という心はどこから?

・「高収入は、幸福感と関係ない」
驚くべき発見をしたアメリカの経済学者

・日本は、経済が六倍も豊かになったのに、なぜ、「生活満足度」が変わらないのか

・衝撃の研究報告
「年収七百万円を超えると、幸福度は下がっていく」

・お金、財産、名誉、地位……
有っても無くても、苦しんでいることに変わりはない

・生活水準が高まったからこそ、「生きる意味」を求める時代に入った

・1章まとめ

2章■私たちは、一体、何のために生きているのか

・「生きる意味」とは、生まれてから死ぬまでにこれ一つ果たせば大満足といえるもの

・人生の終着点は「死」。必ず死ぬのに、なぜ、頑張って生きるのか

・「人間に生まれたこと」は、なぜ、喜ぶべきことなのか

・人間に生まれる確率は、宝くじに連続して当たる以上に低い

水戸黄門ニーチェも、「人生は苦しい」と言っている

・「人間に生まれてよかった」と喜べるのは、どんな時?

・2章まとめ

3章■生きる意味について、よくある七つの間違い

・「生きる目的が分からない人」よりも、「間違った目的を信じ込んだ人」のほうが、幸せから遠ざかってしまう

・ よくある間違い1
「生きるために生きる」という考え
アニマルな生き方では、あっという間に人生は終わってしまう

・ よくある間違い2
「成長するために生きる」という考え
頑張って苦しみを乗り越え、どこへ向かって成長するのか

・ よくある間違い3
「他の誰かのために生きる」という考え
子供が独り立ちし、定年を過ぎても、そういえるのか

・ よくある間違い4
「愛のために生きる」という考え
最後は自分か相手のどちらかが死んで、別れていかなければならない

・ よくある間違い5
自己実現のために生きる」という考え
やりたいことには限りがないが、命には限りがある
自己実現を追求した著名人の証言

・ よくある間違い6
「生きたあかしを残すために生きる」という考え
人生は夢・幻のようにはかないもの
「生きたあかし」は、やがて必ず消えてしまう
・トップレベルに生きた七名の証言

・ よくある間違い7
「生きること自体が大事」という考え
人生マラソンを走っていくと、やがて見えてくるのは崖っぷち

・なぜ、歴史上の天才たちでも、心からの安心、満足を得られなかったのか

・「生きる目的」を見失ったまま、医学、経済、科学は発展し続けている

夏目漱石は、目的が分からないまま生きることの恐ろしさに気づいていた

・生きる「目的」と「手段」の大きな違い

松下幸之助徳川家康は、人生の大事業を成し遂げた、といえるのか

・3章まとめ

4章■「生きる意味」は、一流の文学者、心理学者、哲学者でも分からない

・悲劇の人生で終わらないために、本当の「生きる意味」を知ることが必要

・豊かな感性で人生を描き出す文学者の言葉
・人間の心の専門家、心理学者の言葉
・生涯かけて真理を探究した哲学者の言葉

・仏教では、二千六百年前から「生きる意味」の答えを教えている

・4章まとめ

5章■ハイデガーユングアインシュタイン……
二十世紀を代表する知識人が、仏教の素晴らしさに驚いている

・釈迦は若い頃、あなたと同じことに悩み、本当の「生きる意味」を発見した

カピラ城の太子として誕生/幼い頃からスポーツ万能、勉強もトップ/何かに悩み始めた太子/四門出遊──大きな衝撃を与えた事件/太子の三つの願い/ついに真実の幸福を求めて城を出る

・釈迦は一生涯、何を説いたのか

・仏教が西洋へ与えたインパク
教えの素晴らしさに驚いた知識人たちの声

・5章まとめ

6章■「幸せに二つある」ことを知らないから、どんなに努力しても幸福になれない

・すべての人は、いつまでも変わらない幸福を求めている

・勉強するのも、働くのも、幸せになれると思うから

・お金、財産、地位、名誉……
人と比べなければ喜べない「相対の幸福」

相対の幸福の弱点1 どこまで求めても、キリがない
相対の幸福の弱点2 何を手に入れても、喜びは続かない
相対の幸福の弱点3 死んでいく時には、総崩れになる

・6章まとめ

7章■どんな人でも、生死の一大事を解決すれば、「絶対の幸福」になれる

・「死」は、私たちの人生に、最も大きな影響を与える大問題
死の大問題の特徴1
すべての人が直面し、必ず負ける戦い
死の大問題の特徴2
いつ、どこから襲ってくるか、分からない
死の大問題の特徴3
火事より、交通事故より恐ろしいのに、誰も準備をしていない

・「生死一如」の教え
「生」を台所とすれば、「死」は便所のようなもの

・人生を「飛行機」に例えると……
燃料が切れて墜落する前に

・名著『歎異抄』には、絶対の幸福を「無碍の一道」と

・「絶対の幸福」になったら、心の風景はどう変わるのか

・「仏教を学びたかった……」
二十世紀最大の哲学者ハイデガーの後悔

・目先のことに追われる前に、人生最大の問題の解決を

・7章まとめ
はじめに

あなたは、何のために生きていますか?

何かに困っているわけでもなく、何かが欲しいわけでもない。
幸せだとは思うけど、心からの安心や満足もない。
毎日同じことの繰り返しで過ぎていく。こんなことでいいのだろうか?
お金や財産、地位、名誉は、あればあったほうがいいけど、それが目的で生きているわけではない。
では一体、どこへ向かって生きればいいのだろう?

この「生きる意味」への問いは、シンプルなようでいて、非常に深い問題です。考えれば考えるほど底なしに深く、人類史上、どんな文学者も、心理学者も、哲学者も、いまだ答えられていないといっても過言ではありません。

(後略)
生きる意味 109 | 1万年堂出版

http://www.10000nen.com/?p=14918

目次だけで分かると思いますが、書いてある内容は「なぜ生きるの第1部=生きる意味109」となっています。「なぜ生きる第1部」の内容を2倍のページ数に増やし、かつ具体的な事例として過去の有名人の言葉を入れただけの本です。

「なぜ生きる」の著者の一人である伊藤健太郎さんが考え出した「なぜ生きる第一部」の内容を、後輩である長南さんが構成はほぼそのまま、事例を2014年版にアップデートしただけの内容です。内容に関しては、「なぜ生きる第1部」となにも変わりはありません。

なぜ「生きる意味109」が発行されたのか?

では、今になってなぜこのような本が出版されたのかを考えてみます。
「なぜ生きる」は、1万年堂出版によると現在84万部発行だそうです。ここからは私の想像ですが、高森会長が「なぜ生きる」を100万部まで伸ばせといったのだと思います。宗教法人浄土真宗親鸞会では、2000畳の正本堂を建て本願寺を畳敷きの建物で越え(親鸞会談)、また各地に会館を建てました。ある程度やるべきことをやってしまった高森会長が考えることは「著書が100万部突破」の称号であったことは想像に難くありません。

現在高森会長の著書をみると、以下のようになります。(出版順 出典:1万年堂出版)

光に向かって100の花束…73万部(新装版と合計)
なぜ生きる…84万部
光に向かって123のこころのタネ…20万部
光に向かって 心地よい果実 「笑訓」と「たわごと」…12万部
歎異抄をひらく…24万部
親鸞聖人の花びら 桜の巻…6万部
親鸞聖人の花びら 藤の巻…6万部
なぜ生きる2…8万部

ご覧のように高森会長の著作の発行部数は年を減るごとに減少しています。ほとんど広告を打っていない親鸞聖人の花びら、なぜ生きる2が実質の高森会長の著作を買い支えている読者(ほとんど親鸞会会員)なのだと思います。ただ、これはあくまで「発行部数」であって「販売部数」ではありません。組織的購入の結果が上記の結果ですから、かなり割り引いて実質の読者をみてみなければなりません。

そんな状況のなか、「名目発行部数はトップ」の「なぜ生きる」は実に73万部です。それを見た高森会長が「100万部まで伸ばせ」ということは想像に難くありません。なぜなら、自らライバル視する某新興宗教団体の会長の著作はミリオンセラーの連続だからです。


その高森会長の自尊心のために、今までBuddhism All-Japan Network代表 中村涼として親鸞会の勧誘活動をしていた長南瑞生さんは実名で著書をだすことになりました。
まさに、自身のブログで書いているように

中村僚のペンネームも使いつつ、

だんだん本名を主体としてゆきたいと思っています。

先日、

『生きる意味109』は、

長南瑞生の本名で印刷に出しました。

もうデータの確認も終わり、

これで退路は断ちました(笑)

初出版を印刷に出しました。タイトルは『生きる意味109』: ─仏教の現代化─長南瑞生のブログ

の通り「これで退路は断ちました(笑)」です。


中村涼にしろ、長南瑞生にしろ、本人名義の著書、開設してあるHPやブログには「宗教法人浄土真宗親鸞会」の文字は一文もありません。だからこそ、今回このような「親鸞会の名前がでない」本を書くことになってしまったのかなと少し同情します。

最後に長南さんへ、あなたは自分自身で「これで退路は断ちました」。あとは、親鸞会と心中するか、反旗を翻して情報発信するかの二択しかなくなりました。言い替えると、過去の多くの人のようにひっそりと講師部退部ができなくなった点では同情します。困ったことがあれば、いつでも相談下さい。

追記
私がブログに書いたためか、youtubeに突然長南瑞生公式チャンネルが出てました。

長南瑞生著『生きる意味109』後悔のない人生のために - YouTube
どういうわけか中村涼動画と違い本人の肉声は一切ありませんでした。