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親鸞会を脱会した人(したい人)へ

宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)の為に、親鸞会とその教義の問題について書いたブログです。

高森顕徹会長(親鸞会)が教える「疑心往生」について

疑心往生

仏願の生起しか話をしない高森顕徹会長(6月24日二千畳座談会参加者の情報より) - 宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)へのコメント欄より、エントリーに書きました。

親鸞会に在籍している人で、「我が心がどうなっているかは問題ない」という話を聞いて「疑心往生では?」と言う人があります。なぜそのように思うのかといえば、阿弥陀仏の救い、信心の定義が、親鸞会では明確ではないところから来ています。別の言い方をすると、疑情の定義が親鸞会では間違っているのです。

信心とは

「信心」は、如来の御ちかひをききて疑ふこころのなきなり。(一念多念証文・浄土真宗聖典(註釈版)P677)

http://goo.gl/EWwFL

親鸞聖人はいわれています。

この「疑ふこころのなきなり」とを、高森顕徹会長は「日本晴れのようなハッキリした心」「スッキリした心」と理解をし、そのように話をしています。以前は、「火に触ったよりも明らか」とか「溶鉱炉の火に頭をつっこんだよりもハッキリする」というような言い方もしていました。聞いている会員の中には「会長は阿弥陀仏が見える」かのように理解している人もあります。

私は、このような高森会長が説明している信心を、「スッキリ信心」「ハッキリ信心」と呼んでおります。

喩えて言いますと、古代ギリシアの数学者アルキメデスが、アルキメデスの原理*1を発見したときに「エウレカ!(わかったぞ)」と叫んだようなものが信心だと理解しています。実際、今まで会ったことのある多くの会員、元会員の方は、このようなものが信心だと理解されていました。

このように理解をしていますので、「如来の御ちかひをききて疑うこころのなきなり」ということも、阿弥陀仏の本願が「わかった」と、高森会長は読んでいます。信心決定すると、阿弥陀仏の本願、名号について、それ以前分からなかったことの多くが「わかったぞ!」となると、親鸞会会員は思わされています。

そのため、私が「阿弥陀仏に救われても何もわかるものではない」とか「阿弥陀仏といわれてもよくわかりません」という発言をすると、親鸞会の人は「それは疑心往生ではないか」「まだ疑いの心があるではないか」「君の信心は本当なのか?」と言ってきます。以前、ある場所に乱入してきたW弘宣局長はそんなことを言っていました。

それは、上記に書いた「如来のおんちかひをききて疑うこころのなきなり」を、「わかった」と思い込んでいるからです。

「如来のおんちかひをききて疑うこころのなきなり」とは、「本願を信じ念仏する者を必ず浄土に往生し、仏に生まれさせる」という阿弥陀仏の仰せをそのまま聞いているということです。これが信心です。
私の手元で、何かがスッキリハッキリした、「エウレカ!」と叫ぶようなものは信心とはいいません。私の心がどうなっているかということを心配するのは、自分の心の善し悪しや、「わかった、わからない」「すっきりした、しない」が信心かどうかの違い目だと思っているからです。

しかれば機に生れつきたる善悪のふたつ、報土往生の得ともならず失ともならざる条勿論なり。さればこの善悪の機のうへにたもつところの弥陀の仏智をつのりとせんよりほかは、凡夫いかでか往生の得分あるべきや。(口伝鈔・浄土真宗聖典(註釈版)P878)

http://goo.gl/0dEUB

私の方でわかったのが、「疑心が晴れた」ではありません。それは、私の心が「善くなった」「賢くなった」ことを「疑心が晴れた」と言っているにすぎません。
ですから、「弥陀の仏智をつのりとせんよりほかは、凡夫いかでか往生の得分あるべきや」と言われています。阿弥陀仏の仰せを、そのまま聞くより凡夫が往生する道はありません。

疑心がはれたとは、如来の仰せをそのまま聞いたことですから、煩悩具足の凡夫で有ることは、信前信後もかわりません。よって、知識も理解力もかわりません。「わかった」などという程度もかわりません。ただ、阿弥陀仏の仰せをそのまま聞いているのが信心です。

まとめますと、なにも変わらないことを指して、「疑心往生ではないか?」と思うのは、疑心(疑情)を、「わからないこと」「疑問」と勝手に思っているからです。そのまま聞かないこと、私の方で勝手に理解を差し挟もうとするのが疑いです。その疑いをさしはさまずに、そのまま本願を聞くのが信心ですから、そのまま聞いたからと言って、「以前分からなかった様々なことが分かる」と思うのは間違いです。

追記:疑心往生についてのコメントまとめ - 宗教法人浄土真宗親鸞会を脱会した人(したい人)へ

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/アルキメデスの原理