親鸞会を土蔵秘事というのは酷くないでしょうか。理由を聞くと実際に鍵をかけて秘密会議や嘘をついていると言われました。実際に玄関に鍵をかけたら土蔵秘事、というのは意味を間違えていませんか?それが土蔵秘事という事は言えないと思います。(現役会員)
親鸞会での土蔵秘事の定義は以下の通りです。
問(38) 土蔵秘事の異安心の特色を六つあげよ。
答(38)
○絶対に秘密を守れと言う。
○夜中に信心を授ける。
○彼らの言う善知識から「それでよい」と信心が認可される。
○儀式によって信心を貰う。
○信心を貰った年月日時に覚えがなければならぬ、とやかましく言う。
○頂いた後は、聞く気がなくなる。
(浄土真宗親鸞会発行:教学聖典7号より)
それに対して、真宗新辞典より
どぞうーひじ 土蔵秘事
秘事法門の一、土蔵法門、御庫法門、隠し念仏、夜中法門、鍵かけ法門、内証講、御杓子講、言わず講、布団被り等とも称する。土蔵などに入って特殊な法義の伝習ずるもの。京都における宝暦の例(反正紀略)や、江戸における明和の例(庫裡法門記)がある→秘事法門→御庫法門
(真宗新辞典_法蔵館より)
ひじ-ほうもん 秘事法門
異安心の一種。聖典を曲解した異義を秘密裡に伝授する法門。親鸞の子善鸞が、異義を布教して義絶されたが、その異義の内容は明らかでない。彼は親鸞から夜中ひそかに秘密の奥義を伝えられたと虚言したという。秘事法門を夜中の法門、隠密の釈義などとも称する。南北朝の頃、越前大町の如道が不拝秘事(おがまずひじ)をしゅちょうしたといわれ、この系統をうけた三門徒を蓮如は秘事法門といましめた。秘事法門と呼ばれるものの内容は一様ではないが、特別の宗教儀礼によって人為的に感動をあたえ恍惚状態に導く場合が多くある。儀礼が文献によって紹介されているものに御庫法門(土蔵秘事)や隠し念仏がある。特定の指導者から信心がさずけられるとする善知識だのみ、罪悪感を強調し異常経験をあたえる地獄秘事、儀礼を終えた者を仏に擬する一益法門、不拝秘事、十劫秘事などは秘事法門の例である。(真宗新辞典_法蔵館より)
ここから、親鸞会に該当する部分をひろいあげます。以下、親鸞会が土蔵秘事(秘事法門)である理由。
- 聖典を曲解した異義を秘密裡に伝授する法門
- 特定の指導者から信心がさずけられるとする善知識だのみ
- 罪悪感を強調し異常経験をあたえる地獄秘事
- 儀礼を終えた者を仏に擬する一益法門
1.聖典を曲解した異義を秘密裡に伝授する法門
このネット時代には「秘密裡」にはできませんし、親鸞会は機関誌を通じて公表もしています。しかし、富山県射水市の親鸞会館内でしか、会長独自の話の全貌を知ることはできないので、これに該当します。どのように曲解しているかについては、ネット上で種々指摘されていることなので、省略します。
2.特定の指導者から信心がさずけられるとする善知識だのみ
前回のエントリーに書きましたが、親鸞会は善知識だのみの団体ですからこれに該当します。
3.罪悪感を強調し異常経験をあたえる地獄秘事
最近は言わなくなりましたが、かつては「後生の一大事(必堕無間)」を強調し、法話の内容も罪悪をことさら人に問い詰める話が多かったので挙げました。